社会連携センター地域連携課主催の「たのしい理科実験講座I」が、7月14日(土)、本学B4号館及びC2号館で開催され、受講者は29名でした。
講義は、農食環境学群環境共生学類の馬場賢治准教授(環境気象学研究室)及び農食環境学群循環農学類の我妻尚広教授(資源植物学研究室)により実施されました。
1講義目を担当された馬場准教授は、「工作実験を通して風について考えよう」をテーマに工作実験を行いました。
先生は、国内で発生する異常気象を例に挙げながら「風」や「竜巻」の発生メカニズムについて解説されました。解説の後は、参加者全員で「竜巻装置」と「風速計」の作成にとりかかり、竜巻装置の作成ではペットボトルと水道水を主材料として作成し、風速計の作成では、分度器とピンポン球を主材料として作成。いずれも簡単に入手可能な材料を用いて楽しく作成しました。
2講義目を担当された我妻教授は、「ブロッコリーからDNAを抽出してみよう。そしてDNAを身近に感じてみよう」をテーマにDNAの抽出実験に取り組みました。
先生ははじめに、DNAは親の形質を子供に伝えるものであり、タンパク質を作る設計図であることを解説されました。その後、ブロッコリーからDNAを抽出する実験に取りかかり、班ごとにマイナス70℃に冷凍されたブロッコリーの花蕾からDNAを採取しました。作業は慎重かつ丁寧さが求められ、参加者一同真剣な面持ちで取りかかりました。その結果、実験はおおむね成功し、白く糸状に出現したDNAの観察を行うことができました。
今回の講義を通して科学の不思議に触れることができ、参加された皆さんは大満足の様子でした。