社会連携センター地域連携課主催の「食育・健康講座I新日本型食生活~ミルクマジックで乳和食~」が、6月9日(土)、本学C6号館調理実習室で開催され、12名の参加がありました。
今回の講座を担当された農食環境学群循環農学類宮崎早花講師(食物利用学研究室)は、日本人の食生活について、日本人の塩分摂取量が下がっていないこと、和食の調味料に含まれる塩分が高いこと、カルシウム吸収が良くないことをあげ、そのことを改善することを目的に「乳和食」が考えられたと話されました。「乳和食」とは、味噌や醤油などの伝統的調味料に、「コク味」や「旨味」を有している牛乳(成分無調整牛乳)を組み合わせることで、利用されている食材本来の風味や特徴を損なわずに食塩やだしを減らし、美味しく和食を食べていただく調理法であり、食塩摂取量を減らすポイントを解説されました。また、従来のミルク料理と「乳和食」の違いについて、調理のはじめから牛乳を入れ、敢えて煮立てることにより、牛乳を分離させてミルク臭さをなくすことをあげ、具体的に5つの牛乳の使い方(ミルクマジック)を説明されました。その後、「鮭の減塩ちらし寿司」、「枝豆チーズがんも」、「南瓜のミルクそぼろ煮」、「胡瓜の浅漬け」「減塩みそ汁」、「ミルクきなこ餅」の6品の調理の手順、ポイントについて実演されました。
参加者は4名ずつ3テーブルに分かれて学生のサポートを受けながら調理を進め、6品の料理を完成させ、談笑しながら料理を試食し、「食育・健康講座I新日本型食生活~ミルクマジックで乳和食~」は無事終了しました。
<5つのミルクマジック>
1.ミルクをだしにする
2.ミルクを水の代わりにする(調味量をわる・のばす)
3.ミルクで野菜をゆでる・乾物をゆで戻す
4.ミルクで粉を溶いて揚げ物の衣やシチューのルウとして使う
5.ミルクに酢を加え、カッテージチーズと乳清を作り、それぞれ使う