エクステンションセンター生涯学習課は、11月30日(木)、福島県郡山市の日本全薬工業株式会社において「第54回酪農公開講座 酪農現場の最先端情報」を開催し、99名の参加がありました。
同講座は、本学の教育・研究の成果を実際の酪農経営に役立ててもらうことを目的として、毎年、道内外で開催しており、福島県での開催は1999年以来、18年振りとなりました。
開会に当たっては、本学の石島副学長及び福島県酪農青年研究連盟の佐藤会長から主催者挨拶をいただき、福島県酪農業協同組合の宗像代表理事組合長から開催地代表挨拶をいただきました。
講演内容については地元からの要請を受け、講演1では農食環境学群の森田教授から「搾乳ロボットを活用し、アニマルウェルフェアを向上させる」と題して、世界の乳牛飼養の潮流から見る乳牛に配慮した飼養管理の方法や搾乳ロボットの有効な活用方法、さらに、搾乳ロボットを活用したアニマルウェルフェア向上の必要性について紹介されました。講演2では農食環境学群の西寒水助教から「ホルスタイン種における性選別精液を用いた後継牛生産と今後の展望」と題して、性選別精液を用いた人工授精の受胎率の話や性選別精液の適切な取り扱い方法のほか、後継牛生産の優良事例などが紹介されました。
公開講座終了後に実施したアンケートには、「とても分かりやすく現場で実践してみたい話だった」「ホルスタインの行動学について気が付いていた点が正しかったことを確認できて良かった」「性選別精液について、最新の情報や具体的な数字を知れて大変参考になった」などの意見が多く寄せられ、改めて本講座開催の意義を感じ、第54回酪農公開講座は無事終了しました。