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掲載日:2017.10.25

「第53回酪農公開講座 IT農業の構築を目指して」を開催

エクステンションセンター生涯学習課は、10月19日(木)、中標津町の中標津経済センターコミュニティホールにおいて「第53回酪農公開講座 IT農業の構築を目指して」を開催し、106名の参加がありました。同講座は、大学の教育・研究の成果を実際の酪農経営に役立ててもらうことを目的として、毎年、道内外で開催しており、1970年に同町での開催が第1回となります。

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主催者を代表し本学石島力副学長は、「担い手不足、労働力確保に関する問題は深刻であるが、IT技術を活用することで人的作業の負担軽減を目指し、地域経済の維持・発展に結びつける情報の発信がされることと思います」と竹花一成学長のメッセージを代読されました。また、開催地代表として、中標津町経済部板橋豊参事は、「この酪農公開講座の記念すべき第1回が1970年に当地で開催され、現在まで続いている大学の努力に敬意を表したいと思います。大学とは2015年に町、教育委員会、JA中標津、JA計根別、中標津農業高校との間で地域総合交流協定が結ばれ、毎年、出張セミナーで講師派遣をお願いしております。今後、更なる協力関係を築いていけることを期待しております」と挨拶されました。

講演内容については地元からの要請を受け、講演1では農食環境学群の森田茂教授が「自動搾乳システムの現在と未来~乳牛・改良・配慮~」と題して、自動搾乳システムの利用の現状と課題を説明し、牛が動くシステムの構築の必要性、給与飼料の設計について解説されました。講演2では本学大学院の鎌形哲稔特任教授が「空間情報技術を活用した草地管理」と題して、衛星画像を用いて圃場の状況を可視化することにより、草地更新対象の選定を行えることをJA浜中町やJAしべちゃでの事例を使い解説し、肥培管理や営農指導を客観的に行えることを説明されました。終了後に回収したアンケートでも、「今まで漠然としたイメージしかなかったロボット搾乳について、牛舎内レイアウトや形態についてよく分かった」「搾乳システムの将来について知識を深めることができた」「可視化することで更新の必要性がわかりやすく、草地整備の順位を決めやすくなる」「実際に活用してみたい」などの意見が多く寄せられ、「酪農公開講座」開催の意義を改めて感じることができ、「第53回酪農公開講座」は無事終了しました。

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