
掲載日:2017.07.07
2017年度ガーデニング講座IIを開催
本学エクステンションセンター生涯学習課主催の「ガーデニング講座II」が、7月2日(日)午前9時30分から、本学フィールド教育研究センター実験実習室を中心に開催され、受講者は25名で、30代から80代の方まで幅広い年齢層の方々が参加されました。
本講座担当である本学農食環境学群循環農学類森志郎准教授(園芸学研究室)は、「花の見方・楽しみ方~花を長く楽しもう!~」をテーマに講義を行いました。森先生は、植物自体の呼吸による生体成分の消費、蒸散や切り口が詰まることによる水揚げ不良による水不足、高温などにより、老化に関わる植物ホルモンであるエチレンの発生が増加することにより切り花に萎れが起きるというメカニズムを解説。品質を長く保つための方法として、糖の供給、殺菌、エチレンの発生抑制、低温管理の必要性、生産者や輸送業者、販売店が行っている工夫を説明し、家庭でできることとして、糖質と抗菌剤が入っている市販の後処理剤を使用することが良いということを話されました。また、鉢物や宿根草に関しては、種づくりに全体のエネルギーを使うため、エネルギーがなくなることで雑菌にも負けてしまうことに繋がり、その対策として早めの花摘みを推奨され、花の種類によっては短日処理や低温遭遇による開花誘導も必要であるとまとめられ、講義は終了しました。
その後、園芸棟に場所を移し、花の品種交配などの研究について学生による発表と質疑応答が行われました。参加者は、森先生が用意した様々な花の苗を抱え、笑顔で会場を後にしました。