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掲載日:2015.10.30

-えべつ市民カレッジ・道民カレッジ連携講座- 市内四大学連携協力講座「2015ふるさと江別塾」を開催

大学の「知」を生かし、まちづくりや身近な問題の学習機会の場として、江別市と江別市教育委員会が主

催となり、市内4大学が連携して講座を開設する「2015ふるさと江別塾」が、10月24日(土)、

本学で開講されました。この「ふるさと江別塾」は今年で16回目になり、近郊の一般市民66名が受講

しました。

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講義に先立ち開講式が行われ、主催者を代表して三好昇江別市長が、「ふるさと江別塾は江別にある4つ

の大学の協力を得て始まり、今年で16回目となります。えべつ市民カレッジの1つに位置付けられてお

り、今年から、その記録用としてえべつ市民カレッジ手帳を作成し、生涯にわたり楽しく学べる機会とし

て大いに活用していただきたい」と挨拶されました。本学からは阿部茂エクステンションセンター次長が、

「農、食、環境、生命という4つのキーワードのもとに教育研究活動を行っており、地域への知の発信、

創造拠点を目指しています」と挨拶されました。

1時限目 9:30~11:00「遺伝子って何?」

講師:獣医学群 准教授 岩野英知(獣医生化学ユニット)

岩野先生は、「遺伝子」について、設計図であるDNAによりすべて決められ、その異常や変化により病

気になることや体質が決定されることを説明されました。その1つの例として飲酒とアセトアルデヒドの

関係をあげ、お酒に強い人弱い人は遺伝的に決められていることを解説されました。また、生物の進化衰

退の歴史には遺伝子が関わっていることを説明し、DNAの異常により病気が起こることを示し、ガンに

ついて解説されました。ガン細胞の特徴、ガン遺伝子とガン抑制遺伝子との関係性が説明され、ガンを解

析することは正常な生体の機序を解明していくことにつながり、遺伝子研究が続いていることを話され、

講義は終了しました。

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2時限目 11:10~12:40「ご飯をいかに独り占めするか-生き物のエネルギー獲得戦略-」

講師:農食環境学群 講師 田上 貴祥(応用生化学研究室)

田上先生は、炭水化物や糖質はどのような物質で、どのようにエネルギーになるかを解説されました。ま

た、酵素について、アミノ酸の並び方の違いによって、性質の全く異なるタンパク質となること、化学反

応を進行させる機能 (触媒作用)を有することを説明し、「酵素をデンプンに作用させて生成物を分析する

実験」を行いました。参加者は、先生の指示のもと普段使わない実験器具を使い、楽しく実験を行いまし

た。

最後に「炭水化物や食物繊維と呼ばれる栄養成分は糖質で構成されていて、糖質は結合位置や結合数によ

り多様な性質を示します。生物は糖質を酵素によって単糖にまで分解することでエネルギーとして利用し

ています。ある種の微生物はデンプンを違う糖質に加工することでエネルギーを独占しています」とまと

められ、講義は終了しました。

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