エクステンションセンター生涯学習課主催の「たのしい理科実験講座」が、7月12日(日)、B4号館
生物学実験室及び化学実験室で開催されました。受講者は小学生16名、中学生2名を含み、7歳から80
歳代までの幅広い年齢層の方々、41名の参加がありました。
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講義1では、獣医学類岩野英知准教授(獣医生化学ユニット)が「体のしくみを知ろう」をテーマに講義
と実習を行いました。
岩野先生は、多岐にわたる獣医の仕事について説明した後、「体は何からできているだろう」とグループ
ごとに動物の大きな骨や心臓、犬の下半身の標本やゾウの鼻の輪切りを見せながら説明しました。また、
マウスの解剖の映像を用いて、空気が肺の奥まで届くという水を利用した実験の様子を紹介し、動物の体
の仕組みを解説しました。次に参加者は、標本のプレパラートを選び、顕微鏡を使いながら、マウスの肺、
肝臓、精巣の細胞を観察し、細胞の特徴について説明を受け、動物の体は細胞からできていることを学び
ました。
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講義2は、教職センター玉利和弘教授(学校経営論研究室)が「アッと驚く身近な化学実験」をテーマ
に講義と実験を行いました。
玉利先生は、「身近な酸の性質を利用した化学反応を観察しながら、化学のおもしろさを実感しましょう」
と話され、4つの実験を行いました。実験1では炭酸飲料にラムネを加えた時の急激な反応、クエン酸と
炭酸の化学反応を観察しました。実験2では酸っぱいみかんやグレープフルーツの皮に含まれているリモ
ネンの性質について、皮の汁を膨らませた風船につけ、割れる様子を体験し、ゴムや発泡スチロールを溶
かすという性質を学びました。実験3では酸が金属を溶かすことにより電流が流れるということを、みかん
に電子オルゴールの導線クリップを差し込み、メロディが奏でられることで確認しました。最後の実験4
ではみかんの成分であるクエン酸に重曹を加え、激しく反応する様子を観察し、台所洗剤などに記されている
「混ぜるな危険」の意味を学びました。
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大人も子供も一緒になって実習や実験を行い、関節や臓器の動きの精密さ、炭酸飲料の反応や風船が
割れる音に驚いていましたが、興味津々という感じで楽しんでいました。
最後に小・中学生には、身近な材料で作ったおもちゃのプレゼントがあり、みなさん笑顔で大学を後に
しました。