酪農学園大学主催、大動物臨床研究会・バイエル薬品株式会社共催の「大動物継続教育合同セミナー」が
5月15、16の両日、同大学学生ホールで開催され、内外合わせ158名(2日間の延べ人数240名)
と多くの参加がありました。
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酪農学園大学では毎年、産業動物臨床獣医師に対する卒後臨床教育事業の一環として大動物臨床教育セミナー
を開いており、今年も大動物臨床研究会特別セミナーとの合同開催としました。
初日の15日に行われた第10回大動物臨床研究会特別セミナーは「大腸菌性乳房炎を考える」をテーマに
講演と総合討論が行われました。大動物臨床研究会髙橋俊彦会長の挨拶の後、講演Iとして道南農業共済組合
東部家畜診療センター塚野健志診療主任が「ホルスタイン種乳牛における大腸菌性乳房炎罹患後の生産性に
ついて」、講演IIとしてオホーツク農業共済組合佐呂間家畜診療所橘泰光所長が「大腸菌性乳房炎時のエンド
トキシンショック-予後および治療-」、講演IIIとして愛媛県農業共済組合連合会南予基幹家畜診療所杉山
美恵子次長が「乳牛のKlebsiella pneumoniaeによる甚急性乳房炎に対する治療法の検討」、情報提供として
バイエル薬品株式会社青木俊介獣医師が「バイトリル10%注射液に関する情報提供」と題して発表しま
した。
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2日目の16日は、第19回大動物臨床教育セミナーとして「ウシの一生における管理 PartVI~牛の低カ
ルシウム血症を考える~」をテーマに開催し、挨拶に立った干場信司学長は「人の病気と牛の病気には密接
な関係があり、最近のセミナーでは人間の病気の研究、治療に携わっている病院医師の方々を講師としてお
招きし、講演を賜っております。参加者にとってたいへん役立つものになっております。現場の酪農家は、
獣医師を一番信頼しており、その皆様方がこのセミナーに参加することによって、能力を高めていただき、
酪農家の相談役、サポーターとしての重要な使命を果たして欲しい」と述べ、「今後も、産業動物臨床獣医
師に対する卒後臨床教育事業の一環として、継続して開催していきたい」と話されました。その後、講演I
としてNTT東日本札幌病院 糖尿病内分泌内科 永井聡医長が「ヒトカルシウム代謝異常症の臨床-低カルシウ
ム血症を中心として」、講演IIとして株式会社トータルハードマネジメントサービス黒崎尚敏代表取締役が
「飼養管理による乳牛の低カルシウム血症予防を考える」と題して講演しました。
2日間にわたり開催された2015年度大動物継続教育合同セミナーは無事終了しました。
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