4月に入り留学期間も残り少なくなってきました。現在のカナダは去年の4月と比べて雪もほとんど溶け暖かな日が続いています。最近の天気は少しパッとしない曇り空です。今月の報告書は、3月のAIクラスとEnglishクラス、手伝いの3点について書きたいと思います。
まずはAIクラスについてです。正式にはCattle Artificial Insemination Techniquesで、肉牛を用いて家畜人工受精の技術を学びます。人数は約30名程度、講義は4日間に分けられ毎日8時間(AM8:00-12:00、PM1:00-5:00)行います。クラスメイトのほとんどはOlds Collegeの学生ではなく外部の酪農家、肉牛農家さんで学生は3人だけだったと思います。
クラスでは実技が主体ですが、2時間程度それぞれ栄養、体の構造、受精器具、発情についての授業を受けました。酪農学園大学で受けた栄養学、繁殖学と同じような内容でしたが、もちろん英語なので辞書を片手に必死で受けました。短期間のクラスなので重要なところのみでしたが充実した内容でした。実技は、実際に20~25頭の肉牛で練習します。言葉で説明を受けてから実技に入りましたが、聞くのとやるのとでは全く違って感覚が重要です。今、手がどこにあるのか、何を触っているのか、管はどこにあるのかを頭の中でイメージしながら牛の動きに気を付けてやります。乳牛と比べ体格の小さい肉牛ですが、動かれたり、暴れられたりすると本当に大変です。翌日、腕が筋肉痛の状態でまた手を突っ込むので、更に痛くなる毎日でした。私自身としては最後まではっきりとした感覚が掴めなかったのが残念ですが、楽しく充実した4日間を過ごしました。
次に、Englishクラスについてです。3月31日に最後のプレゼンテーションを行いました。今まで何度かやってきましたが今回が本当に最後です。テーマは「My Canadian Time」で、カナダでの思い出や学んだこと、みんなに紹介したいことなどを発表しました。私は、「My Canadian Dairy Time!!」というタイトルで農家さんについての紹介をしました。去年の4月から今まで感じたこと、伝えたいことを5分間のプレゼンテーションにしました。また、私自身このプレゼンテーションにはもう1つ意味があり、私が日本に帰国してから入れ替わりでブラジル人のクラスメイトが実習します。そのため、そのクラスメイトが聞きたいだろうと思うことを中心に作りました。スライドショーには基本英語は書かず自分の言葉で発表したため96自信はありませんが、きっと伝わっていたと思います。
他のクラスメイトは、ブラジル人留学生たちがそれぞれ旅行したことやなぜカナダを選んだか、Collegeのことについてなど、メキシコ人留学生が故郷についてでした。どれもとても興味深く、面白い内容でした。特に旅行については、あまりOldsから出ていない私としては羨ましいものでした。
最後に、農家さんの手伝いについてです。先月の報告書にも書いたとおりVan Der Sluijs Dairyに手伝いに行っています。先月と比べて体も仕事も慣れて、去年の実習中と変わらないほどです。特に、1度に頼まれる仕事量が多くなったのは嬉しい気持ち半分と辛い気持ち半分です。今の目標として次に来るクラスメイトのために、牛舎の清掃などの面倒なことは終わらせておきたいと思っています。農家さんが日本に行くため、これらの作業も残り1週間ほどですが、最後まで続けようと思います。
以上で3月の報告は終わりです。帰国まで残り2週間ですが、日本へのお土産探しが大変です。先生やクラスメイト、農家さんの意見を聞いて良いものを見つけたいと思います。これからもトラブルやアクシデントがないように気をつけたいと思います。そして最後に、もっと思い出を作っておきたいと思います。