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掲載日:2015.04.07

オールズカレッジ派遣留学 報告書3月 酪農学科4年 加藤 利

image4 (1)_s 3月のカナダは暖かい日が多く、雪も溶けて札幌よりも少し早く春が訪れそうです。それでも毎日の気温差がとても激しく天気予報をチェックしてから服装を考えるのはカナダならではの気候でしょうか。3月は今までで、もっともいろいろなことをしていた1ケ月間だと思います。大きな行事があったというわけではないですが、部屋で一人で過ごす時間よりも外で友達やクラスメートと過ごした時間が多く、濃い時間を過ごせた1ケ月でした。その中でも印象に残ったものを写真とともに紹介していきたいと思います。
3月という季節はカナダの生徒にとってインターンシップを行う前の準備期間でとても忙しい時期になります。日本と違いカナダの学校は一般的に9月から新学期がスタートするので、私のクラスメートのように1年目を終える生徒は9月までの春から夏にかけてインターンシップという形で仕事を探すのが一般的です。そして日本ではなかなか珍しいですが、そのまま卒業後にインターンシップ先で就職することも珍しくはありません。特に私のクラスメートの場合は専攻している科目がビールというかなり特殊な物なので春から別の州で働く人も少なくないです。人によっては3月末から引っ越し、4月初旬から働く人もいます。日本の就職のステップと全く違う内容に考えさせられることがたくさんありました。またカレッジ側もインターンシップにおける特別処置がしっかりしており、こういう細かい部分が就職率の良さに影響していると改めて思いましたそのため、3月末はクラスメートや友達とパーティをすることが多かったです。パーティの話は後半で紹介します。
 初旬に行われた製造実習では、色が濃い黒色のいわゆる「黒ビール」と言われるスタイルのビールを製造しました。このスタイルはポーターと言われるスタイルで後味にチョコレートやココアのフレーバーなど個性があるものが多いです。私が好きなスタイルの1つだったのでこの製造実習をものすごく楽しみにしていました。ちなみに日本人は、一般的に色が黒いものを全部まとめて黒ビールと呼んでいますが、純粋に黒ビールと呼ばれているスタイルは実際には100以上あるスタイルのうち1つしかありません。製造をしながら、日本でも将来、黒いビールを見て黒ビール!ではなく、スタイル名で色の黒いビールを呼び分ける日が1日でも早くきたらいいな、なんて思いながら実習をしていました。作業も特にミスもなくこの日はいつもより早く実習が終わりました。写真はスパージング時の物です。泡が茶色のビールはなかなか珍しく感じるのではないでしょうか。2つ目は別の教科でMalt Spider Projectというグループプレゼンテーションがありました。このプロジェクトはクラスメート5人ごとにグループで別れ、各班で別々の4種類のモルトについてグラフを製作しパワーポイントで発表を行うものです。発表の準備として4種類のモルトの麦汁を用意する必要があるのですが、この作業がとてつもなく大変でした。写真のように麦汁を濾過する作業をひたすら繰り返すのですが、濾過の前の下準備が専門の機械を使い行うためかなり難しく、さらに濾過にものすごい時間を費やすため朝から晩までこの日はメンバーと研究室に缶詰状態でした。正午から作業を開始して終わったのが深夜1時過ぎで、少しだけ卒業論文に取り組んで徹夜をしていた友達の気持ちが分かった気がします。長い1日でしたがあまり話をしたことがなかったクラスメートとも距離を縮めることが出来たので楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 中旬にはセイントパトリックデイに毎年行われているというソフトボール大会にバドミントンのプレイメイトと参加してきました。私は野球系統のスポーツが全く好きじゃありませんがこの時の大会は本当に楽しかったです。例年ではまだ雪が残っており、全員が雪に埋まりながら行うのがこの大会の醍醐味らしいです。今年は暖冬でほぼ雪がなかったので、みんな嬉しそうでした。大会はトーナメント方式ですが、恒例行事ということもあって、お酒を片手に酔っ払いながら楽しむ方法をメインにしているものでした。チームメイトもかなり出来上がっていた状態だったので笑いが絶えませんでした。この時チームメイトと撮った写真はお気に入りの1枚です。さらにその日の夜にはカレッジ内の食堂でビールを提供するボランティアを行いました。内容はカレッジのビールを、引換券を持ってきた人に提供するといったものです。この日は何もかも緑なので、ビールも緑色にしていました。長い列が出来てしまうほどの盛況ぶりでした。クラスメート2人と一緒に3人で行ったボランティアだったのですが、私は日本人丸出しで、ボランティアにも関わらず、頑張り過ぎだとクラスメートに言われました。後日、寮のチーフからギフトカードと手紙も貰い、一生懸命何かをする素晴らしさを改めて感じました。それを他人から評価されるとさらに嬉しい気持ちになります。次の日には友達のブラジル人の誕生日パーティがあり、ルームメイトと一緒に参加してきました。8割はブラジル人でポルトガル語が飛び交っていましたが、南米独特の盛り上がりで楽しかったです。彼らも今回の学期後にはそれぞれインターンシップという形で仕事を行います。皆がバラバラになる前にまた集まると約束したので楽しみです。
 下旬には、3月末からインターンシップの関係でカレッジを離れてしまう人がいたため、クラスメートのタウンハウスでパーティがありました。この日は合計15人ほどがワイワイ飲みながら盛り上がり、かなり荒れたカナダらしいパーティでした。今回の留学プログラムが終わりに近づいてきて思ったことがありました。それは語学学校に通う留学と現地の学校に通う留学の「ギャップ」についてです。私は2年前に隣の州で1年間語学留学をしていたため、今回の留学は2回目になります。当たり前ですが語学学校(ESL)に通う生徒にカナダ人はいません。なぜなら英語を学ぶ学校に母国語が英語のカナダ人は通う必要がないためです。そのため、必然的にいろいろな国の友達ができます。その中で私が感じたギャップはカナダ人同士の会話に混じる難しさです。基本的な会話やコミュニケーションができる程度だと、スラングなどの混じったネイティブスピーカーの会話が半分もわからなく、聞いているだけで精一杯になります。さらにここで日本人の謙虚さが出てしまい、ますます会話に参加するのが難しくなることが多かったです。語学学校に通っていた私もこのジレンマに長く悩まされた気がします。そんなことは気にしないでポジティブな思考がベストなのは百も承知でしたが、現実はなかなか大変でした。そのため、これから留学を考えている人は自分に自信を持つことを忘れないでほしいと思います。このことを理解するのが早ければ早いほど充実した留学生活を送れると私は確信しています。私の留学生活も残りわずかですが、毎日濃く過ごせるように心掛けていきたいと思います。

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