時間が過ぎるのも早く、もう3月になってしまいました。去年の4月に哺乳していた子牛も育成牛に混ざったり、クリスマスに乾乳にした牛も新しい子牛を産んで搾乳を始めたりとあっという間です。そして、カナダも最近は暖かくなって上着も必要ではなくなりそうです。
今回の報告書は、Van Der Sulijs Dairyに手伝いに行っていることと授業について書きたいと思います。
2月の中頃から親方のHermanさんが膝の手術を受けて、仕事がしばらくできなくなったので、毎日、朝と夕方の搾乳だけですが働きに行っています。去年に仕事しているので、大変なことはありませんが学校と牧場を行ったり来たりの毎日です。しかし、仕事をしていて思ったのは、「辛い」「大変」「疲れた」と言ってはいるものの、酪農をしている時は自分自身が生き生きとしていると思います。今まで、実践酪農や去年の4月に実習をしていたためかもしれません。実家では甘え切った生活だったのでそのようなことは思ったこともありませんでしたが、経験を重ねていくうちに気持ちも変わってきたのだと思います。
さらに、仕事だけでなく孫娘のTrinityちゃんの足し算、引き算、かけ算の手伝いをしています。ただ遊んでいるだけですが、時々答えがパッと出てこない時もあって普段携帯や電卓を使って頭で考えないとこうなるのだと実感しています。カナダの(Van Der Sulijs Familyの)かけ算の覚え方は日本と違って語呂で覚えるのではなく「何と何をかけたらこれ!」と記憶をするそうです。こんなところで日本との違いを知るとは思いませんでしたが、算数であっても国によっていろんな方法があるのだと思いました。
次に授業ですが、2学期目なのでもちろん難しくなっています。専門用語が飛び交うので、ひとつひとつ意味を調べるだけで1時間が過ぎてしまい、授業内容がよく分からないまま講義が終わることがほとんどです。特にBeef Managementは言葉通り肉牛なので、今まで酪農コースで乳牛だけしか学んでいない自分はスタートラインにすら立てていない状態からのスタートでした。略語や専門用語の量が多すぎるので1番辛いです。そんな状態で2月と3月のテストを受けましたが、1回目は落ち込むほどにひどかったです。
ただし、落ち込むことばかりではありません。今週の13日から翌週の16日まで人工授精の講義を受けられるようになりました。Pabloさんが頑張ってくれたおかげです。初めは定員30名に対して多くの応募者が去年からいる状態で参加は難しいと言われていたので諦めていました。しかし、農家さんに愚痴のように相談したらPabloさんに連絡してくれたようで、後日「人工授精プログラムに興味はあるのか?」と連絡をもらい色々と相談した上で参加を認めてもらえるようになりました。担当の講師はBeef Managementの先生なので気持ちを楽にして挑みたいと思います。
さらに、英語のクラスでは自分のカバンに入っているものや紹介したいものといった題材でプレゼンテーションがあったのですが、自分は日本のものということで扇子とお箸について紹介しました。今まで何度かプレゼンテーションがありましたが、どれもうまくいっていなかったので今回もあまり良いプレゼンはできないだろうと思っていました。しかし、今までの積み重ねでしょうか。伝えたいことがうまく伝わったようで、みんな興味を持ってくれました。先生にも「今までで1番良かった」「Good Presentation」と言われたので成長はしているようです。
2月~3月はこのような感じで、苦労があり幸せがありと、今までカナダで過ごしてきた生活が大きく変化していっていることを感じる2ヶ月間だったのではなかったかなと思います。これからカナダは、暖かくなるようなので気温の変化や体調に気をつけていこうと思います。今月は人工授精がありClass Tripがありともっと忙しくなります。Van Der Sulijs Dairyを手伝うことばかりに気持ちを向けず様々なことを様々な角度で見られる機会なのでこのチャンスを逃すことなくこの1ヶ月を過ごせたらと思います。