時間が経つのは早く、1月も終わり2月となりました。カナダは例年に比べ暖かな毎日が続いていましたが、今週は急に寒い日が続いています。
今回の報告書は、冬の授業についてです。今期も秋と同様に3つの授業を履修しています。まず1つ目は、Agricultural Equipmentです。この授業は、精密農業の原則と成分も検討と農業機械や技術の一般的な概要を学びます。トラクターの用途や目的を考え、耕起、播種、噴霧、飼料給餌などを組み合わせます。週に4回授業があり、そのうち1回は実際に部品を解体し構造を理解したり、トラクターの用途や組み合わせに応じたタイヤの空気圧の計算をしたりといった現場で機械を使う上で知っておくべきこと、調べておくべきことを学びます。現在は、トラクターの基礎と用途、耕起、PTO(Power Take-Off)の授業が行われています。
2つ目はBeef Managementです。この授業は、誕生から屠殺までの牛肉生産を扱います。毎年のサイクルを通して牛と子牛の群れを管理する方法を学びます。子牛を販売するための様々なオプションも検討します。週に3回授業があり、更に5つのグループで分娩観察および補助のローテーションが組まれ、1グループ3~4日間3時間交代で観察をしています。乳牛は今まで実習などで扱ったことがありましたが、肉牛はあまりないので違いに驚くことがたくさんあります。今週は、肉牛の遺伝についての講義があり、改良をどのようにするかなど乳牛にも当てはまる内容なのでしっかりと聞きたいと思います。
3つ目は秋にも履修したEnglishクラスの続きであるEnglish for Agricultureです。このクラスは英語を学ぶことを中心にして農業の専門用語も学びます。主に、これからカナダで農業をするために知識をつける授業だと思います。週に2回あり、履修している授業の中で最も長い時間学びます。今回は、ブラジル人留学生だけでなく新しくメキシコからの留学生も仲間に入りました。クラスの人数は前回よりも減りましたが、その分ひとりひとりに先生がついてもらえる時間が増えたと思います。プレゼンテーションなどもあるので、本番前日はドキドキしています。
いずれの授業も、自分自身にとって大きく影響するもので楽しくやっているのですが、心配もあります。特に、Beef Managementは2年生の授業なのでクラスメイトはみんな1年生の時に基礎は習っている状態です。また、酪農学園大では乳牛を専攻したので肉牛に関する知識があまり無いのも心配の原因の1つだと思います。グループの人は、みんな優しい人たちなのでこれからこの心配が少しずつ無くなっていくようになればいいです。
話は変わりますが、2週間ほど前にOldsの高校に留学している日本人の女の子とブラジル人留学生経由で知り合いました。その子の友達がブラジルに帰るので、パーティーをするから来ないかとのお誘いをもらって加藤君と参加してきました。当日は、ブラジルやメキシコからの留学生が集まり、みんな国籍は違うものの、それぞれが楽しい時間を過ごすことができたと思います。参加していたメンバーはみんな10代から20代前半なので、日本語や漫画、アニメといった日本に対して興味のある質問やトークができました。最後は、帰ってしまう留学生が涙するようなサプライズをしてパーティーを終えました。
最後に、以前にも報告書に書きましたが、違う国の人と知り合うことで知識や考えを改めたり、取り入れたりと日本を出てみないとわからないことがたくさんありました。そんな中でも、物事を伝えるのに言葉だけが大切ではないということは、パーティーでも授業でも思い知らされることがあります。言葉がうまく出なくても、知らなくても他の方法や相手に助けてもらったりすることでうまく伝えることができます。それを思い知らされた1月でした。留学も残り3ヶ月を切りました。カナダはこれからどんどん寒くなっていくと思います。体に気をつけることはもちろん、また新たな発見や出会いがこれからあったらもっと残りを楽しめるはずです。