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掲載日:2017.08.28

中標津町で酪農学園大学出張セミナーを開催(2017年度)

中標津町主催、中標津町農業協同組合、計根別農業協同組合、中標津町教育委員会と酪農学園大学の共催による「酪農学園大学出張セミナー」が8月22日に中標津町の「しるべっとコミュニティホール」で開催されました。

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中標津町の各団体とは、2015年2月23日に地域総合交流協定を締結しており、その事業の一つとして、中標津町やJA中標津、JA計根別などが、日頃問題としている酪農に関する課題や町民の方々が興味を持っているテーマに応えるためのセミナーとして企画されました。酪農学園大学から、獣医学群の加藤敏英教授、農食環境学群の宮崎早花助教のお二人から話題を提供しました。

開会にあたり、中標津町西村穣町長から「中標津町は酪農が基幹産業の町であるが、大学がない。酪農学園大学との連携は、町の地域振興・産業振興に大きく貢献していただき、行政問題を解決してもらいたい。また、町内には大学OBの方も多く、各界のリーダーとして活躍している。大学の教育研究、人材を通した地域振興支援に期待したい」との挨拶がありました。

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加藤教授から「牛呼吸器感染症の予防管理」と題して、酪農家向けの話題提供を行いました。現在の酪農経営は、高い生産性を追求することから農場の大規模化が進み、多頭化と群飼育が一般的になり、疾病の多発、感染症の拡大と難治化が進んでいるという状況が説明され、感染症の低減に向けての方策を解説されました。

また、宮崎助教から「新・日本型食生活『乳和食』でおいしい減塩を!」と題して、町民向けの話題提供を行いました。食塩の過剰摂取、カルシウム不足になりやすいという和食の欠点により高血圧になりやすいという状況であることが説明し、和食の欠点を補うために牛乳の調理での利用について解説されました。牛乳だからこそできる調理方法について具体例を示しながら説明されました。

今回、地元のJA中標津の長渕豊部長からも「牛の健康と臭気対策」と題して、ミネラルの補給、整腸作用、臭気対策に役立つ畜産用飼料製品についての使用実験結果について、紹介が行われました。

話題提供のあと、牛の管理をしている酪農家の方々、自らの体の体調管理や食生活に関心のある方々から、先生が答えに窮するような専門的な質問も多くだされ、有意義なセミナーとなりました。午前の部約110名、午後の部約50名の参加があり、今後も継続してセミナーを開催することとして終了しました。

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酪農学園大学社会連携センター(2017.08.28)|お知らせ, 地域交流, 大学HP更新用

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