エクステンションセンター生涯学習課主催の「今日から役立つ食育講座I~春の薬膳料理講座~」が、6月24日(土)、本学C6号館調理実習室で開催され、16名の参加がありました。
今回の講座を担当される農食環境学群食と健康学類の安川澄子教授(公衆栄養学研究室)は、春は風の影響を強く受けることから人体の上部(目、鼻、喉など)が侵されやすく、また五臓の中で「肝」の気が高ぶりやすい季節でもあるため、「肝」を補養する食材を使用することの必要性を話されました。「肝」の気の上衝(のぼせ)を収める働きのある「酸味」のある食材、「肝」の増血作用を向上させる食材、「肝」の気を降ろす働きのある「苦味」のある食材や新陳代謝を活発にし、老廃物の排泄促進や肌荒れ予防に役立つ食材を紹介し、予防のための食事、日本型食事に合わせた薬膳の考え方を説明されました。
調理実習では、「春の炊き込みご飯」、「鶏肉と野菜の和え物」、「ほうれん草ともやしの黒ゴマソース添え」、「アスパラガスの味噌汁」、「季節のフルーツ」のデモンストレーションを行い、調理の手順、ポイントについて説明をされました。
参加者は、調理のポイントや調理方法などについての学生からのサポートを受けながら、4名ずつ5テーブルに分かれて調理を進め、4品の料理を完成させ、談笑しながら楽しく味わい、「今日から役立つ食育講座I~春の薬膳料理講座~」は無事終了しました。