エクステンションセンター生涯学習課主催の「たのしい理科実験講座」が、7月10日(日)、B4号
館生物学実験室及び化学実験室で開催されました。受講者は幼稚園児や小中学生を含む5歳から70歳
代までの幅広い年齢層の方々41名でした。
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講義1では、獣医学類岩野英知教授(獣医生化学ユニット)による「体のしくみを知ろう」をテーマに
講義を行いました。
岩野先生は、細胞について説明した後、実際にマウスの肺、肝臓、精巣の細胞を顕微鏡で観察し、細胞
には遺伝子という設計図があり、設計図が変化すると病気になることを説明しました。また、動物の骨
や心臓、犬の標本などを用いて体のしくみを解説し、すべての人の体も同じように出来ていることを説
明しました。
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講義2では、教職センター玉利和弘教授(理科教育研究室)が「アッと驚く身近な理科実験」をテーマ
に講義と実験を行いました。
玉利先生は「身近な野菜や常備薬を用いた酸化還元反応に挑戦します。科学のおもしろさを実感しまし
ょう」と話され、3つの実験を行いました。実験1では、ニンジン、ダイコン、レバーにオキシドール
を混ぜ合わせると食べ物に含まれる酵素とオキシドールが化学反応を起こし酸素が発生するという実験
を行いました。実験2ではダイコンおろし、豚レバーに含まれる酵素と少量の化学薬品を混ぜ合わせ、
最後にルミノール溶液を混ぜ合わせると、火や電気を使わなくても発光するという実験を行いました。
実験3では動物の肉や臓器などから得られた血液を画用紙に塗り、ルミノール溶液をスプレーすると血
液に反応して発光するという、実際の科学捜査にも用いられる血痕検出法にも挑戦しました。
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大人も子供も最後まで楽しそうに実験に参加し、科学の不思議に触れていました。