エクステンションセンター生涯学習課主催の「人と動物の素敵な関係講座I」が、6月5日(日)午
前9時より、本学研修館で開催されました。受講者は23名で、10代から80代の方まで、幅広い
年齢層の方々の参加がありました。
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講義1では、本学獣医学群獣医学類伴侶動物医療学分野伴侶動物外科学IIユニット廉澤剛教授が「犬
猫の腫瘍の診断と治療」をテーマに講義を行いました。廉澤先生は「腫瘍」とは何かということを説
明した後、動物には症状が出ていても飼い主には伝えられず、飼い主が腫瘍によって引き起こされる
サイン(徴候)を見逃さないことが大事であり、実際に動物病院で診察を受ける場合、徴候の経過を
伝えることの必要性を話されました。その後、実際に病院で行われる腫瘍に関する検査、診断、治療
法が説明され、局所療法の限界と全身療法の必要性を解説し、講義は終了しました。
講義2では、本学獣医学群獣医学類伴侶動物医療学分野獣医麻酔学ユニット山下和人教授が「動物の
麻酔のお話“体重10gから1トンまで”」をテーマに講義を行いました。山下先生は、酪農学園大学
附属動物医療センターの歴史と二次診療施設としての役割と使命、獣医療分野における麻酔学の歴史
について説明された後、麻酔リスク、麻酔の種類、痛みの伝達と認知について説明し、動物の痛みの
制御のため麻酔の必要性を話されました。犬や猫、エキゾチックペットという伴侶動物から馬や牛と
いった産業動物、あるいはキリンやミナミバンドウイルカといった展示動物などの様々な手術で施さ
れる麻酔による疼痛管理の具体例について解説され、講義は終了しました。
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