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掲載日:2015.01.13

アメリカ・フィンドレー大学 留学レポート 佐藤将太さん

みなさんこんにちは。フィンドレー大学留学中の佐藤将太(Masa)です。

フィンドレー大学入学式

フィンドレー大学入学式

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実習の様子

8月からこのフィンドレー大学に留学しています。現在私は英語の強化プログラムを受けながら、アニマルサイエンスの学部の授業を受けています。
獣医を目指している生徒はこのアニマルサイエンスに所属します。このフィンドレー大学では小動物よりも畜産動物を専門的に扱っており、特に馬に力を入れています。そのため私も畜産動物の講義と実習を受けています。獣医分野に関しての留学を考えている人のためにそれらの中の私が受けている授業について少し説明していきたいと思います。これを見てこんなものなのかとイメージしていただければ良いです。
講義では、畜産動物のdairy production and managementを取っています。この授業では、生まれてからの育成、出産までのサイクルを詳しく学びます。それぞれの成長段階に必要なケアについて、なぜ行うのか、何を用いるか、何に注意するか、状態異常とそれに対する処置について学んでいきます。対象動物は、牛、馬、羊、豚などでした。学ぶ項目が多いためあまり深く掘り下げることはありませんでしたが、全体的な概要を学ぶことができます。
 実技の授業としてはanimal handling を取っています。この授業はⅠとⅡに分かれていて、Ⅰでは馬、Ⅱではほかの畜産動物を取り扱っていきます。大学の牧場で扱っている家畜動物で基本的な特徴や扱い方、品種、保定の仕方、ファーストエイド、注射の種類と打ち方、子羊の去勢手術、牛の角抜き、タグ付けなど様々なことを行います。最初に先生が実際にやりながら説明をし、そのあとに一人ずつ先生や先輩や助手の方に指導を受けながら練習していきます。事前に予習し、先生の説明を聞いて理解し、それを実践出来るので、実習時間が短いにもかかわらず、とても密度の濃い授業なので私はこの授業をとても気に入っています。

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優しい先生たち

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英語クラスのクラスメイト

 私がとっている授業はこのような内容ですが、あくまで一例なので、自分が学んでみたいと思う授業を見つけられるかもしれません。しかし基本的に3年生までは具体的な病例に対して詳しく見ていく授業はなく、基本的な医療及びその動物に対する知識や技術を学んでいく授業となっています。そのため、そういった面でのアメリカと日本との違いを学びたい獣医学類の人や、畜産動物について学びたい獣医保健看護学類の人に向いているかもしれません。
私のとっている授業で、ほかに英語強化プログラムの英語の授業があります。これは留学生を対象に行っているもので、TOEFLやIELTSのスコア、プレイスメントテストの結果をもとに4つのレベルに分け、リーディング、リスニング、コンポジション、コミュニケーション、グラマーの5つの授業を受けていきます。このプログラムの生徒は当然のことながら留学生で構成されているので、様々な国の人たちと交流を深めることができます。1つの教室には約15人の少人数構成なので、クラスメイト全員と仲良くでき、異文化を知ることができます。私の前のクラスには、インド、サウジアラビア、中国、ネパールから来ている人がいました。みんなフレンドリーで先生共々楽しみながら英語の勉強が出来ました。先生の計らいで、授業で行うプレゼンテーションの内容を各々の文化の紹介や、アメリカに対する印象を話す機会が多かったので、アメリカだけでなく様々な文化と見方の違いを学べたのでとてもためになりました。また、日本人で言うと「r」と「l」の発音の違いなど外国人なまりの英語を学び、それに慣れるのもひとつの得たスキルだと思います。インド人は特に鉛が強く、かつ話す早さがとても早いので、アメリカ人でも何を話しているか時々わからないほどでした。当然当初の私は全く聞き取れずとても苦労しました。しかしあきらめずに理解しようと注意深く聞いているうちに、今では難なく聞き取れるようになっていました。アメリカ人の友達が全く聞き取れないと困っている時に助けることができたときはとても嬉しかったです。
英語の授業内容はアメリカ人特有の言い回しや彼ら母国の人にしかわからないニュアンスを学ぶことができるので、まさにアメリカでしか学べない英語の授業を受けることができました。また、プレゼンテーションや要約の機会が多くあったので、英語の能力としてではなく日本でも役に立つスキルを学ぶこともできました。
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親友のアメリカ人たちとジャック
オランタンの作りの初挑戦

勉学を含め、フィンドレー大学での生活はとても充実したものとなっています。何よりもここにいる生徒や先生がとても温かく、非常に助けられています。最初は自分の英語に自信がなく、どうしようかと思っていたら、日本語学科をとっているアメリカ人が助けてくれたり、授業についてどうしようかと迷っていた時に、酪農学園大学に行った経験のあるフィンドレー学生がアドバイスがくれたり、授業が終わったあとに理解できたかどうかを周りのクラスメイトや先生が声をかけてくれたりと、優しい人たちに囲まれて過ごしています。また、毎週のように行われるイベントや、フィンドレーの市で行われている祭りなど行事が盛り沢山で飽きることがありません。自分でやりたいことが見つかれば全力で応援してくれるアドバイザーの先生もいるので自分の留学生活を自分だけの留学生活にすることができます。
 留学だけでなく、大学生活というものは良いものにするのも平凡なものにするのもすべて自分の行動力にかかっていると私は思います。行動力はとても重要です。しかし、留学をすると決めた時にはその能力がある証拠だと私は思います。みなさんもこのフィンドレー大学で自分だけの大学生活を作りましょう!

2014年度 ベケット奨学生 佐藤 将太

酪農学園大学社会連携センター(2015.01.13)|国際交流, 現地レポート(留学)

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