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掲載日:2012.08.07

大崎美佳さんから留学体験・就職してからの近況報告が届きました

酪農学園大学出身研究室:生命環境学科・環境GIS研究室 金子正美教授

卒業・修了年月: 2011年9月卒業

◆自己紹介―興味があるものは挑戦してみる―

生命環境学科環境GIS研修室を卒業した大崎美佳です。動物園の飼育員になりたくて、酪農学園大学に入学しました。そんな夢の傍ら、よさこい、フェアトレード、環境教育関係の活動、バイト等大学在籍中いろんなことに挑戦してきました。もちろん海外への憧れ、英語を話したいっという気持ちもありました。

2年生の時に授業の一環で海外実習があり、マレーシアに行きました。この参加をきっかけに海外への憧れが強くなりました。研究室に配属した後も、外国人と関わることが多く(研究室には台湾と内モンゴルからの留学生が1名ずついました)、いつの間にか「飼育員になる」→「国際交流関係の仕事がしたい」に変わっていました。

◆留学のきっかけー教授の一言ですべては動いたー

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茶道体験

研究室に外国人がいる!」先程も述べたように、私の研究室には台湾と内モンゴルからの留学生がいました。その2人から母国や中国語を教えてもらい、アメリカやオーストラリアに行きたいと思っていましたが、アジアにも興味がでてきていました。

平成22年の7月姉妹校である台湾國立屏東科技大學(National Pingtung University of Science and Technology、以下NPUST)の畜産学部の学生4人が大学へ酪農実習ということで1ヶ月来ていました。私はその頃、国際交流サークルSukaRelaに所属をしていたので、台湾の学生と居酒屋にいったり、学校案内をしたりして、短い間でしたが彼女達ととても良い時間を過ごすことが出来たのです。私の研究室の教授に「台湾って良い国だな、台湾人は英語も日本語も勉強していて素晴らしいですね」と、話をしていたら、「留学にいってこい」と一言言われ、教授は直ぐにエクステンションセンターに連絡しました。「大崎が台湾に留学に行くそうだ」っと(まだ、決めていなかったですが笑)。それが後押しになって、留学を決め、台湾留学の第一号となりました。決めた日から約2ヶ月後にNPUSTの新学期が始まるということだったので、それに向けて一生懸命準備し、平成22年9月11日~2011年7月11日までの10ヶ月間留学生活を送ることができました。

◆留学先はど田舎、日本人いない!―素晴らしい人との出会い―

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研究室の先生と学生たち

留学先のNPUSTでは、中国語はしゃべれない、英語もたいしてしゃべれない私を研究室の皆さんを始め、留学センターの皆様、中国語の先生は温かく迎えてくれました。また、NPUSTには台湾人以外にも、世界30カ国以上からの留学生がいました。国籍関係なくたくさんの人と交流し、たくさん助けて貰いました。

 

その中でも、酪農学園大学に来た4人の学生はとても助けてくれました。寮で暮らし始めるための物を買いに行ってくれたり、ビザの手続を手伝ってくれたり等。彼女たちは「私たちが北海道にいる時、美佳は私たちのことを助けてくれた。今は台湾にいるのだから、助けて当たり前だよ。何か問題があったら、直ぐに連絡して!いつでも大丈夫だから。」っといつも言ってくれました。また、酪農学園大学に留学していた方は、観光に連れて行ってもらったり、台湾の情報を教えてくれたりしました。台湾人は感謝の気持ちを忘れない人たちです。

・前期(9月から2月)

 

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中国語の先生と仲間

私は前期に中国学習を重点的に、後期は森林学部の授業を履修するという計画を立てました。中国語の授業は英語で行われました。英語も中国語も学べて一石二鳥?とも思いますが、かなり辛かったです。学生と先生のやりとりは英語ですから、それを理解する程の英語能力がなかったため、わからないことがあっても質問することが億劫になっていました。しかし、「漢字(台湾では繁体字を使用)」が私を助けてくれました。文字をみれば意味がわかり、漢字がわかる日本人の強みでした。日々の生活は研究室の皆さんを始め、台湾人と一緒にいました。英語での会話が中でしたが、中国語の中に身をおいて、わからないことがあればなんでも直ぐに聞くことが出来る素晴らしい環境でした。

・後期(2月から7月)

中国語の授業に加えて、森林経営学とGISの基礎を履修しました。先生は中国語で授業を進め、テストも中国語でした。森林経営学は基礎知識がなかったためか、とても難しく予習と復習が欠かせなかったです。しかし、研究室の皆さんの助けにより、なんとか合格することができました。

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友達とその家族・親戚

NPUSTでは本当に素晴らしい人達に出会いました。今でも連絡を取り合っています。台湾人からは中国語や台湾の歴史、文化などを教えてもらいました。台湾の名所にも連れてってもらいました。外国人からもその人の母国語や文化、一緒にご飯を食べたり、中国語の勉強を一緒に頑張ったりしました。

この留学は中国語の勉強以外にも、私の人生を豊かにしてくれました。ありがとうございます!!

◆私の夢国際交流のできるペンションを田舎に建てる!―

実はこのような夢を持ったのは台湾へ留学したのがきっかけでした。

このペンションでは、外国人と日本人が気軽に話あっていたり、お互いの言葉や文化を教え合ったり、そして美味しいお酒や食べ物もある。そんなカフェのような、バーを併設した宿泊施設を建てたいのです。なぜ田舎か。農業をしたいのももちろんですが、日本の田舎の素晴らしさを伝えたい、外国人にも日本人にも田舎に来てほしい。そんな田舎の魅力情報を発信できたら良いなって思っています。

◆夢への第一歩―就職―

今は(社)滝川国際交流協会(http://www.msknet.ne.jp/~tiea/)で多文化共生推進員として働いています。私の仕事は主に滝川市内の看板や表示を多言語化することで、その他にも語学講座の運営、国際的なイベントの企画・運営などを行います。

先日「イースターの卵探し」を行いました。これはアメリカで春に行われる伝統的なイベントで、復活祭(イースター)と関係しています。アメリカでは絵が書かれたゆで卵をイースター・バニー(うさぎ)が隠して、子ども達はそれを見つけに走り回るというものです。卵はゆで卵の他に、卵型をしたチョコレートなどを代用することもあるそうです。

当協会でもアメリカの国際交流員(CIR)がイベントの企画をし、当日は滝川市内やその周辺に住むCIRやALTもきて、子ども達と国際交流をしながら楽しい時間が過ぎていきました。

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イースターエッグ

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参加者とALTとCIR

   

イースターエッグ

 

◆まとめー私は日本を知らないー

「日本を知らない」。これは台湾に行って何よりもびっくりしたことがあります。私は自分の国ことを知らなかったです。外国人と交流することで知ったことです。

外国人の友達を作って下さい。いろんな発見があると思います。それに国際交流は日本できます。酪農学園大学の国際交流サークルSukaRelaというのもあるので、参加してみて下さいね(^^♪。

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台湾國立屏東科技大學(National Pingtung University of Science and Technology)

http://www.npust.edu.tw/

 
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酪農学園大学社会連携センター(2012.08.07)|お知らせ, 体験談, 全件, 国際交流, 研修を終えて(留学)

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