
掲載日:2019.01.07
海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・デンマーク)12月
循環農学類 喜多遼太朗
明けましておめでとうございます。僕はカウンセラー(日本人)のお宅でゆっくりとした年越しをしました。
デンマークでは12/31にテレビで女王の15分ほどのスピーチが流れ、30年以上前から同じ白黒のコメディー映画が放送されています。この映画に関しては、なぜ毎年放送されているかカウンセラーの方も知らなかったのですが、毎年同じ映画を見ているのにもかかわらず、みんな大爆笑で見ていました。
ヨーロッパでは年越しの際、家庭で用意した花火をあげ、新年を祝うのが一般的で、24時を超えると一斉に花火が上がり、空がピカピカと光るほどたくさん上がっていました。
12月はボス家族のクリスマスパーティーに招待してもらいました。アメリカもそうなのですが、デンマークも日本とは逆でクリスマスは家族と過ごし、正月は友達と過ごすのが一般的です。デンマークにはクリスマスの伝統的な料理があります。カモ肉をオーブンで焼いたもの、蒸したジャガイモ、甘く煮た芋、赤キャベツです。ボス曰く、デンマークのほぼ100%の家庭で同じ料理を食べているそうです。
食事後はみんなでクリスマスツリーの周りを歌を歌いながらぐるぐると周り、クリスマスを祝いました。歌は全てデンマーク語で、意味は分かりませんでしたが、みんな当たり前のように何曲も歌っていたので、デンマークではすごく有名で古い曲なのだと思います。その後、クリスマスツリーの周りや下に置いてある、みんなで持ち寄ったクリスマスプレゼントを開けました。日本は枕元に置いたりなどし、25日の朝にあけるのが普通だと思いますが、デンマークでは家族一人一人が他の家族みんなにプレゼントを用意し、24日に開けます。中には飼っている犬からのプレゼンともあったりなど、とても面白かったです。
日本のお正月のような感じで、家族との時間を大切にするデンマークのクリスマスを体験出来たことは、良い思い出になりましたし、普段会えない2人の息子さんにも会えたのですごく楽しかったです。

2019年が始まり、僕の農業研修は残り2か月を切りました。そんな2019年1月最初の3日間は本当に大変で、初産牛が双子を妊娠していて、しかも逆子でへその緒が絡まっていたため、獣医を呼び引っ張り出したり(結局死産でした)、パーラーの真空ポンプがボスの不在時に止まり、それを直すために従業員と二人で2時間格闘したり(結局新品に買い替えました)など、新年早々バタバタでした。
今月はあまり農業について書けなかったので、来月の報告書はもう少し農業関連について書きたいと思います。“終わりよければすべてよし” その“終わり”が“今”です。何もわからず来た僕に、1から仕事を教えてくれたボスと従業員に、少しでも恩返しと感謝の意味を込め、残り2か月精一杯やります。やり切ります。