社会連携センター地域連携課主催の「たのしい理科実験講座II」が、7月29日(日)、B4号館生物学実験室及び化学実験室で開催され、小学生を中心に34名が参加されました。
講義1は、獣医学群獣医学類岩野英知教授(獣医生化学ユニット)が、「体のしくみを知ろう」をテーマに講義、実習を行いました。岩野先生は、初めに獣医師の仕事について、動物の病気を治して目の前の命を救うこと、病気の原因を研究したくさんの命を救うことの大きく2つの役割があることを説明。その後、体を構成している細胞、特に細胞DNAについて解説を行い、さらに動物の大きな骨や心臓などの標本を使い、骨や筋肉の動き方を説明しました。また、参加者は顕微鏡を使い、マウスの肺の細胞、肝臓、精巣の細胞を観察し、臓器の違いによる細胞の違いを学びました。
講義2は、教職センター玉利和弘教授(学校経営論研究室)が、「アッと驚く身近な化学実験」をテーマに講義と実験を行いました。「重曹とレモン果汁を混ぜると、どのような変化が起こるのだろうか?」と「ゴム風船に気体を集め、それを反応させる実験から、どのようなことがわかるだろうか?」という2つの課題を設け、4つの実験を行いました。実験1では、重曹(炭酸水素ナトリウム)とレモン果汁(クエン酸)に水を加えた時の手のひらの感じや反応を確かめ、実験2では、この反応の時間ごとの経過観察を行いました。実験3では、重曹(炭酸水素ナトリウム)とレモン果汁(クエン酸)を混ぜ合わせ、発生した気体である二酸化炭素をゴム風船に集め、石灰水との反応を観察しました。実験4では、重曹(炭酸水素ナトリウム)と穀物酢(酢酸)を混ぜ合わせ、発生した気体である二酸化炭素をゴム風船に集め、マグネシウムとの反応を観察しました。台所にある材料を使っての実験に、大人も子供も楽しみながら参加し、科学の不思議に触れていました。