
掲載日:2017.03.07
フィンドレー大学ベケット奨学金留学報告書(2月)
獣医学類3年 笠島総司
酪農学園大学は期末試験も終わる2月ですが、私の留学生活はまだ続いています。学校の授業数を控えめにしている今期ですが、放課後のボランティア活動等で忙しい日々を過ごしていました。いずれも事前に内容を決めておくものだったので、スケジュール以上に多くの時間を取られていました。
2月最初の月曜日から、酪農学園大学の交換留学プログラムに来年度参加する学生のために日本の事を教える講座が始まりました。毎週パワーポイントを使って日本に来た時に役立つことを教えてはいますが、未だに英語が拙く、学生たちの相槌や反応に助けて貰っています。最後の週には北海道では有名な「餃子カレー」を作って皆と食事会を行いました。ただ食べるのも物足りないので、餃子に具を詰めるところをお願いしたり、実際に「いただきます」と「ごちそうさま」を食前と食後に言うなどして、日本家庭ならではの体験という形にしました。周りの人の協力もあり費用がとても安く、また皆も「美味しい」と言ってくれました。
2月中旬の週末には2月に誕生日を迎える日本人学生と日本語専攻の学生を祝うためにダウンタウンのアイリッシュレストランで誕生日会を開きました。ただご飯を食べるというイベントだったのですが、日本人とアメリカ人が一緒になってワイワイ楽しんでいる光景に見惚れ、留学生活の1ページにほっこりとした気持ちになりました。来年度同じプログラムでフィンドレーに来る人にも同じ様な体験をしてもらえたらと思います。
Genki kidsというプログラムを近くの小学校で開催することになりました。私以外にもう1人日本人学生と日本語専攻の学生との3人で日本についてのレクチャーをしており、今月は「家族」、「天気」、「色」をテーマにした単語紹介、箸の使い方、「あっちむいてほい」等のゲームを教えました。皆日本語を使う事に積極的で、いつも楽しく授業をさせて頂いています。
最後の週末にはフィンドレー大学の学生主体のミュージカル、「アダムスファミリー」を観に行きました。日本人学生からも1人出演していたので、他の日本人も総出で行きました。例年は学校のコンサートホールで行っていたのですが、今年はガソリン会社MARATHONの建物を借りた公演でした。出演の殆どがフィンドレー大学の学生だったの ですが完成度が高く、最後まで夢中になって楽しめました。
川村先生のお誘いで、主にポーランド系の人が住むデトロイト州のハムトラミックというところに行きました。そこでもまた日本文化を伝えるという目的で訪問したので、小学生に日本のアクティビティを教え、実際にやってもらいました(カルタ、紙芝居、箸の持ち方など)。私がイメージしている「アメリカの町」とは違った雰囲気で、少し怖い気持ちもありましたが、ポケモンやナルトなどの日本のアニメ文化が子供達に伝わっていることに親近感も覚えました。今回のようなフィールドトリップは大学で得るものとは違った経験をすることが出来るので、機会があれば何度でも参加したいと思います。

紙芝居中の様子

昼食を一緒に頂きました。

子供達の前で授業を行っている様子
留学生活も残り2ヶ月を切りました。時間も限られてきているので、出来る限り学外のイベント等に参加するようにしていきたいと思います。