
掲載日:2017.01.12
フィンドレー大学ベケット奨学金留学報告書(12月)
獣医3年 笠島総司
2016年最後の月は、前学期が終わり、半年間滞在組の日本人留学生(以降「半年組」とする)が帰る等節目となりました。また、後半はWinter Breakに入り、今までの学校生活とは違った日々を過ごしています。
9日に半年組を見送るFarewell Partyが行われました。他の日本人や日本語学科の留学生の前でスーツ姿の彼らのスピーチを聞いていました。その中でも特に仲の良かった広島出身の人が印象的でした。彼は決して英語力の高い人ではなく、それでも出会った人々に対して感謝の気持ちを伝えるスピーチを続けていました。帰らなければいけないことをとても残念そうにしており、恵まれた自分の立場を再認識させられました。彼の分まで今後も留学生活を充実させていくつもりです。
最後に半年組とビリヤードで遊びました。
Final Exam が終わり、Winter Breakに入った初めの週はロサンゼルス・サンフランシスコ・ポートランドとアメリカ合衆国の西海岸に日本人のグループで旅行しました。10日間という短い期間ですが、それでも色々な経験がありました。ロサンゼルスではグリニッジ天文台・ビバリーヒルズ・天使のマリア大聖堂など有名な場所を回ってきました。正直殆ど興味のないものでしたが、友達との時間を過ごせました。また、久しぶりに日本の食べ物を食べる事が出来たのには皆で興奮していました。最後の日にはディズニーランドに行きました。アトラクションはもちろんの事、様々な見世物や小さなパレード1つ1つのクオリティが高く、1日中楽しめました。
サンフランシスコへはコーストスターライトという電車でロサンゼルスから西海岸の景色を1日中眺めていました。左手には海、右手には山という景色を数時間も見る事が出来た時には、この国の土地の広さを実感しました。サンフランシスコに到着して次の日は、私の指揮で私が行きたかったところを1日中回りました。地元のチョコレートで有名な(私は知りませんでした)ギラデリスクエア、カリフォルニアの築地とも呼べそうな港町フィッシャーマンズワーフ、瀬戸大橋の姉妹橋であるゴールデンゲートブリッジ、それを通り過ぎた先の芸術家の町サウサリートと個人的にこの旅で一番楽しかった1日でした。次の日はサンフランシスコ最大の公園ゴールデンゲートパーク、ヒッピー文化発祥の地ヘイトアシュベリー、そしてグレース大聖堂に行きました。特にグレース大聖堂では神父様とお話しができ、クリスチャンの身としてはとても印象的な時間でした。
ゴールデンゲートブリッジ前
ゴールデンゲートパーク内の科学アカデミー
グレース大聖堂内。この日はたまたまクリスマスイベントが行われていました。
ポートランドでは基本的に1人で行動し、ユースホステルに泊まりました。今までの旅は予定を詰めて行動していたので、ここでは余裕を持ってのんびりと行動しました。あまり観光地と呼べる所はありませんでしたが、休日のみの市場サタデーマーケットを見て回ったり、自然公園内の動物園や世界森林センターに行ったりしました。マーケットは予想以上に大きく、ただ回るだけでも楽しい一時を過ごせました。動物園では中の雰囲気が日本と違い、本当に森の中にいるようでリフレッシュしながら動物を見て回る事が出来ました。世界森林センターでは単に環境について考えるだけでなく、人がどのように関わっているかということを説明しており、身近なテーマなどもあって誰でも理解しやすい展示でした。ポートランド最後の日には隣町で江別市の姉妹市であるグレシャムに行きました。歴史資料館は残念ながらその日は休館日で入ることは出来ませんでしたが、町の雰囲気を知れたのはいい経験です。
ユースホステル前。中国やフランス、ドイツなど海外からの方が滞在していました。
その後はポートランドからそのままオハイオ州に戻り、今はクリーブランドで友達の家にホームステイをしています。今年はこの家で新年を迎えました。最初のイベントは、地元のアイスホッケーチームの試合を観に行きました。去年度の大会でバスケットボールチームと優勝したということで互いのチームカラーを交換して試合に臨むというイベントだったのですが、その時に観に行けたのは運が良かったと思います。残念ながらチームは負けてしまいましたが、初めてアイスホッケーの試合を観たので、楽しかったです。また、別の日にHall of Fameというロックンロールの博物館に行きました。私は知識に疎い方だったので良くわかりませんでしたが、それでもロックの歴史が深いという事は感じました。また、好きなバンドグループが1つ増えたので、いい経験だったと思います。
地元チーム・モンスターズのマークをフェイスペイントして貰いました。
街にあるクリーブランドのロゴと一緒に撮った写真
Hall of Fameの前で撮った写真。中央で大の字になっているのが私です。
留学生活も半分が過ぎました。時間が過ぎるのは本当にあっという間ですが、その分日本では味わえない経験と人との繋がりを得られています。無事に帰ってこの経験を生かせるように、まずは怪我なく残りの期間を過ごしていきたいと思います。