2012年7月28日(土)、大学エクステンションセンター主催の「第2回たのしい理科講座」が本学
B4号館の生物学実験室で開催されました。7月22日に続けての開催となり、10代の小学生から
80歳代の方まで、幅広い年齢層の方々18名が参加されました。
蒔田浩平エクステンションセンター次長(獣医疫学ユニット准教授)の挨拶の後、2名の講師により講義
と実験を行いました。
1時限目9:00~10:00「体のしくみを知ろう」
講師:酪農学園大学 獣医学群 准教授 岩野英知(獣医生化学ユニット)
岩野准教授は、獣医師の立場から、獣医師の様々な仕事内容を紹介しました。特に、動物の病気の原因
を研究することにより、人間の病気治療や新薬開発の分野で活躍していることを話し、そして体の仕組みを知る
ことの大切さを語り、講座をスタートさせました。子牛の骨や心臓の標本を使い、関節の動き方、血液の循環に
ついて解説。参加者は、標本を手に取り、骨どうしを合わせて動かしたり、心臓の弁を開いたり閉じたりと体の動
きを確かめていました。また、象の鼻の輪切りなどの珍しい標本を手にすることができ、参加者にとって、貴重な体
験の場となりました。
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2時限目10:10~12:00「生物のDNAを見てみよう」
講師:酪農学園大学 農食環境学群 教授 佐藤元昭(生物学研究室)
佐藤教授は、DNAについての基礎知識、特にDNAの基本構造である染色体、そのでき方や構造につい
て解説し、身近な素材であるタマネギから遺伝子本体であるDNAの抽出方法を説明し、実験を開始しました。
参加者は先生やスタッフの指示に従い、DNA抽出液の調製とDNA抽出を行いました。慣れない器具に戸
惑い、うまくDNAを抽出できず、作業を繰り返し行う参加者もいましたが、最後には全員が抽出に成功し、試
験管の中のDNAを観察することができました。また、熱を加えたものと加えないものの比較実験もあり、その結果
の違いに、参加者は実験の楽しさを実感していました。
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「たのしい理科講座」は、7月22日の第1回目、7月28日の第2回目と合計4講座を実施しました。
親子での共同作業、小学生とご年配の方が一緒に実験したり、会話を交わしたりと年齢の垣根を越えた交流も
あり、参加者の満足度が高いものとなりました。