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掲載日:2019.02.06

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・オランダ)1月

循環農学類3年 岩﨑 真衣沙

 研修も終わりに近づいてきました。初めのころの4月と比べてみて自分が何か成長できているのか、得られたものは何かといったことを考えることが多くなりました。残りの日数も30日をきってしまい少しものさみしく思います。
 今回は私の農場で使われているロボット関連について書こうと思います。


 私の農場ではLELYのロボットA2が使われています。2008年に導入して10年ほどたちます。24時間稼働させていて搾乳は基本的にロボットにて行われます。搾乳中に濃厚飼料をボックス内で食べることが可能です。牛にそのことを記憶させて、自ら搾乳に行くように仕向けています。搾乳ロボットに行く回数が多いほど(2.5以上また、搾乳されずに出て来る回数も1.0以上)ロボットを導入するメリットがあります。私の農場では1日あたりそれぞれ2.9回、1.4回となっています。




 牛のコンディションや搾乳回数、乳量、発情といった牛の管理はすべてパソコンでされています。乳房炎や初乳といった業者に出せないものはパソコン内で変更されてタンクとは別のバケツに入れることになります。またここには搾乳に遅れが出ている牛のリストも出されます。赤、黄色、緑といった色を使っていて見やすいグラフになっています。

                                毎日牛の様子をチェックしています


 もしロボットに何かしら問題が生じた場合、アラームがなります。主な原因としてロボットの入り口ゲートが閉まっていて牛が搾乳できなかったり、ロボットの洗浄液が足りなかったり、空気漏れで搾乳がうまくされないといったものです。こういった場合は自分たちで解決できるのですが、原因がわからない場合の故障は業者の方を呼ぶこともあります。LELYは24時間対応しているので夜間に問題が起きても電話をしたら来て修理をしてくれます。

                             夜遅くに来たLELYさん。お疲れ様です・・・

ある時は古くなったモーターの交換

また別のある時は水漏れによる故障・・・

                               (これは前回来た業者の方が蓋を
                                閉め忘れたことで起きたそう笑)






 2ヵ月に一度ミルクのチェックが入ります。ランダムにとられたミルクを業者の方に渡します。搾乳ロボットにつなげるチューブ管があるのでそこに接続させます。あとは自動的に振り分けられます。


 ロボットのタンクに入れることのできないミルクは後に検査をします。元の試薬の色が紫色をしていて、そこにミルクを入れます。色が変化していたらタンクのほうに入れることが可能になります。


 3日に一度タンクの業者が来て牛乳を回収に来ます。何度か牛の頭数が多すぎてタンクに収まらないということがありました。なので、タンクの様子を見ながらロボットに入れる牛を制限していました。ほとんどはそういったことは起きないように牛の頭数管理をしているので心配はいりません。

溢れ出た牛乳


1月を振り返って
 雪が降ったり溶けたり、少し日が出たりと天気はバラバラで少し体調を崩す日がありました。残りの期間は体調を万全にしていきたいと思います。





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