社会連携センター地域連携課は12月1日(土)、2日(日)の2日間、本学の研修館において「獣医の卵たちによる爬虫類と哺乳類の勉強会」を開催し、延べ83名の方々が参加されました。
この「勉強会」は、愛護法の対象となっている爬虫類、鳥類、哺乳類における保全医学を基礎的なことから学ぶことを目的としており、今回は、爬虫類と哺乳類をテーマに実施されました。講師を務めたのは、大学内にある野生動物医学センターを拠点に活動する獣医の卵の学生たち(総勢7名)で、1日目の前編では3講義、2日目の後編では4講義を行い、指導教員である獣医寄生虫病学ユニットの浅川満彦教授(野生動物医学センター施設長)が、オブザーバーの形で、学生たちの発表を見守りました。
学生たちからは、爬虫類や哺乳類の分類ごとに体の構造や特徴、分布等を解説がされ、野生動物医学センターが取り組んでいる保全医学の立場から、人獣共通感染症、絶滅危惧種など、人と野生動物を取り巻く環境の変化を説明し、生態系の保護の重要性を訴えました。また、浅川教授からは、「学生たちにとってこのような場を経験することは貴重なこと。是非、温かい目で見守っていただければ幸いです」と、話されました。
講義終了後、参加者の方々は展示された標本を見ながら、7名の学生たちに講義内容で疑問に思ったこと、普段の生活の中で疑問に思っていることなどを質問され、生存していくための進化や退化など、野生動物の生態の面白さ、不思議さを知り、「勉強会」を楽しんでいました。また、一般市民の方々を前に発表をした学生にとっても、プレゼンテーション実践の場として貴重な経験を積むことができ、収穫の多い「勉強会」となりました。
1日目の講義内容
講義1:哺乳類講義 総論・各論(単孔類、有袋類、異節類) 5年 内匠夏奈子さん
講義2:哺乳類講義(翼手目、ハリネズミ目、トガリネズミ形目、ツパイ目、ヒヨケザル目、霊長目)5年 谷口萌さん
講義3:爬虫類講義 5年 大橋赳実さん
2日目の講義内容
講義4:哺乳類講義(ネズミ目、ウサギ目) 4年 石島栄香さん
講義5:哺乳類講義(偶蹄類、奇蹄類) 4年 中澤美菜さん
講義6:哺乳類講義(ゾウ目、ツチブタ目、海獣類) 4年 西春季さん
講義7:哺乳類講義(食肉目) 4年 ?岡美帆さん