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掲載日:2018.10.19

タイ王国 カセサート大学交換留学報告

獣医学類5年 原田優作

 私は獣医学部の交換留学プログラムで9月からタイのカセサート大学(KU)に来ています。こちらに来てから1ヶ月が過ぎ、タイでの生活にも少しずつ慣れてきたところです。今回は、1)交換留学プログラム、2)タイでの食生活の2点について報告したいと思います。

1)交換留学プログラムについて
 この留学プログラムには酪農学園大学以外に北海道大学、東京大学、東京農工大学の獣医学生も参加しおり、日本人学生はKUの6年生にとともに、1ユニットあたり2週間という単位で実習を行い、ローテーションします。とはいえ、派遣されるキャンパスや期間は各大学ごとで異なるので、現在実習班に日本人学生は私ひとりです。ちなみに私のスケジュールは、最初の1ヶ月で牛ユニットとエキゾチックアニマルユニット、次の1ヶ月で馬ユニットと水産ユニット、最後の1ヶ月で小動物病院と公衆衛生ユニットでの実習となっています。
タイに渡航するまで、KUの授業はすべて英語で行っているものと思っていましたが、実際には飼い主との問診、獣医師による学生に対する説明、タイ人の学生同士で議論する際、その多くがタイ語で行われています。最初は話についていけずに困りましたが、学生や先生に質問するとちゃんと英語で教えてくれるので、その都度聞くことで解決できました。
 月曜から木曜までは実習または診療を行い、金曜日に試験とケースプレゼンテーションを行うというのが毎週続きます。プレゼン準備がかなり大変で0時を回ってから解散する日も少なくありません。また、1つの症例に対して疑問があれば、多くの論文・教科書を読み、みんなで議論し、先生のところに何度も行って質問し、解決するという作業を毎日当然のように行います。このように勉強をする姿勢に対して、最初は驚かされるばかりでしたが、今は自分も負けられないという気持ちになりました。またどんなに大変でも楽しみながらやるというのがタイ流らしく、どんなに疲れても笑いが絶えません。このような点も日本とは少し違っていて面白さを感じます。

2)タイでの食生活について
 私はもともとお腹を壊しやすい体質なので、食事の衛生面は特に心配でした。こちらに来てからマーケットや屋台等での食事・飲み物をタイ人と同じように食べていますがこれまでのところ大きく体調を崩すこともないので、用心することは大切だと思いますが、過度な神経質になる必要もないのかなと考えています。
 キャンパス内には大小2つの食堂とマーケット、さらに24時間営業のセブンイレブンがあります。また、大学のすぐ近くに屋台や飲食店が多くあるので食事に困ることはありません。タイ食といっても激辛料理ばかりではなく、辛い料理も辛さの調節が可能です。私にとってタイでの食事は安くておいしいので、ついつい食べ過ぎてしまいます。また食事が合わないかもと心配してレトルトの日本食を持参しましたが、必要ありませんでした。

 最後に、渡航するまでに北海道胆振東部地震を含めいろいろなことがありましたが、その度に多くの人の力をお借りしてここまでくることができました。これらのサポートに応えるためにも、学びも遊びも全力で楽しみたいと思います。

ワイルドライフユニット:野生のゾウの調査で森に入ったり、病院でゾウの治療を行いました。


牛ユニット:産科チェーンを用いてみんなで引っ張り出した子牛(左)と往診の合間に屋台で休憩しているところ(右)



馬ユニット:心エコー(左)と歯科トリミング(右)

酪農学園大学社会連携センター(2018.10.19)|お知らせ, 体験談, 全件, 国際交流, 大学HP更新用

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